負け犬の独り言〜7月〜

日記は苦手なんでございますが、
ちょっと思いついたことなど気の向いた時に
テキトーに書き散らしてみたりしますわ〜


 2005/7/17

昨日7/16は祇園祭の宵山だったのでした。
今年は土曜日で、曇天ながらも雨は降らずで無茶苦茶な人出。
通り全体が満員電車並のぎゅうぎゅう詰め。50m行くのに20分くらいかかったなあ。

千年以上前からあるこの祭り、何度見ても面白いです。
街のあちこちに鉾だの山だのがあるのですが、それらは「懸想品(けそうひん)」なる
豪華な織物でめいっぱい装飾されています。


↑菊水鉾の懸想品

ペルシャ絨毯やゴブラン織り、インド更紗もあれば金糸銀糸の刺繍布もあり。
図柄はギリシャ神話だの旧約聖書ものだの、イスラム建築の図案もあれば砂漠のラクダもあり。
宗派だの民族だの全然関係なし。そのこだわりの無さこそ日本人らしさなのかな。
外国人が見たら変に思うだろうなあ、日本の伝統ある祭りの装飾品がこういう異国の布っての。
何のいわくも関係なく「綺麗なもの」を飾って「綺麗だなあー」と見とれる祭り。
宗教や民族に縛られすぎてたらこういう「綺麗なもの」を見逃すことになるよ。
どこの国でも人間はこんな「綺麗なもの」を作るということを知っておかなくちゃ。
みんなみんな綺麗なものを綺麗と素直に思うことに誇りをもってほしいよ。
戦争だのテロだの言って心がギスギスしてる人たちに見て欲しい祭りです。



 2005/7/11

パクちゃん(朴 智星くん)、マンチェスターユナイテッド移籍。
背番号は21なんだわ。
追記:↑って予想されてたけど(今までずっと7の倍数だった)13番 だってよ!うわ、ビックリ。
マンチェスターユナイテッドって、さすがにスゴイ、この選手の顔ぶれの豪華さっ。
パクちゃんも今年24歳だもんね。ここで大活躍できるかどうか正念場ね。大丈夫だろけど。
マンUのアジアツアーで日本にも来るのか。
対浦和&対鹿島かー、TV放映するのかなー。見たいよ見たいよー。
追記:↑放映はスカパーだけみたい。ちっ。
まうご犬は別称レッドデビル犬としてこれからもパクちゃんを応援していきますわよ。




 2005/7/10

未整理のかもしか写真を必死で洗い出しております。
なはははは〜、軽く千枚くらいあるぞーっ。
…半年もサボるからこんなことに〜。ばかばか犬のばか。
でも、全て愛らしいかもしかの写真。一枚たりとも疎かにはいたしませんことよ。
(素敵かも写真に埋もれまくって笑いが止まらないよ。High〜)
メールやかも板に貼付して送っていただいた写真もすべて掲載させていただくべく
がんばっておりますので。
これからも、かも情報&かも写真は遠慮無く送って下さいね。




 2005/7/8

アイスランド航空 2005年チャーター便ツアーのモデルコース
3日目・カンゲルルススアーク 「この地に約5000頭生息すると言われている
マンモスの時代からの動物麝香牛のフォトサファリに出かけます。」
ですとーっ!!
だ、だれか〜。行ってくれませんか〜。ジャコウウシに会えますよ〜〜〜。

(敵は貧乏だと拳を握りしめるまうご犬…)



 2005/7/7

オタオタしてるうちに7月になって、
今日は七夕で、もうすぐ祇園祭も始まるのだねえー


などと悠長なことを言っていたら
このまま年末を迎えてしまいそうでコワイコワイ。
気合い入れてシャキッとせねばなあーー
とは思えども、空が暗いねえ。雷が鳴ってるねえ。

・・・・、うああああーっ。ダレダレだなあっ。
ダメじゃーーんっ。
……失礼しました。
ここのところ何と言いましょうかその、「ネットから遠ざかりたい症」のような兆候がありまして、
eMacさんの電源を入れることにすらものすごく抵抗感がありまして、
まあeMacさんの起動の遅さと送風ファンのやかましさに少々ウンザリしていることもありまして、
日に50近く届けられるスパム(いや、糞メールと敢えて言わせてください)にも辟易してますし、
調べものがあって検索していると、いつのまにか世の中ブログだらけなんだなあと驚かされ、
でも、目にするブログ日記の99%は読む時間を割くのが勿体ないシロモノだよなあと嘆息し、
そんなこと言ってウチのサイトはどうなのよ読んでもらうに値するシロモノか?などと思い始め、
ホラここの、上の書き出し部分の、ボケてんだか自戒してんだかとにかくどうしようもない駄文ね、
こんな文章をたらたら書いてて何を言う資格があるのじゃあっ、
という感じで「ネットから遠ざかりたい症」が発症する、のかもしれません。
…はははは、そう書いた文そのものもどうしょーもないぞ。延々続くマトリョーシカ構造だっ。
つまりこんなことグダグダ言っててもしようがないわけです。
初心にかえろう。かもしか万歳っ!
……あ??…なんかすげースッキリしたぞ?
あー、やっぱり。「かもしか」って、まうご犬にとっては魔法の呪文、狭心症のニトログリセリン。
……失礼しました。
いけませんね、ココには愚痴は書かんぞと宣言しながらこの体たらく。ええい、書く。何でも書く。
本日はいろいろ書きたい気分なのでちょっと長くなります。
お時間の無い方はここらで
やめといてくださいね。

さて、ネットから遠ざかって何をするかって。…本を読んでました。
(かもしか関係の本もちょっとだけ紹介しますね。コチラにて)

昨年末「がら板」にてnekoさんにトルーマン・カポーティの「クリスマスの思い出」という短編をお薦めしてしまったのですが、このことがずっとアタマの片隅に引っかかってまして。
この件は別ページ「犬の書斎」にて書くべきかなとは思ったのですが、どーもキチンとした形にまとまった文章を書けそうにないのでとりあえずココで書き流させていただきます。


ウチの庭で咲いてたクチナシの花です。
べつに意味無し…。
アメリカ南部ニューオーリンズ出身の作家であるカポーティの「クリスマスの思い出」には、現在、龍口直太郎、川本三郎、村上春樹の3氏の邦訳があります。外国文学は原著をすらすらと読めない以上邦訳というフィルタを通したものを読むしかないわけですが、もちろん訳者によって文体や細かなニュアンスに差異があります。訳者の個性があまりに前面に出過ぎた文体で元が台無しになってるんだろうなあと推察できるような訳文に出会っても、まあ自分で原文を読めない以上どうしようもありません。で、この「クリスマスの思い出」では訳にどのくらいの差異があるのか、それはカポーティという作家の本質にどのくらい影響を与えうるものなのか、ちょっと気になってしまったのですよ。で、3タイプの訳を読み比べてみたわけです。
…結果?それがその。だめなんですよ。
「比べる」前提で読んでいるのに、3タイプどれもまったく同じようにホロホロと泣ける。
細かな状況描写や単語の裏に潜む意味までも含んだ表現等々、確かにそれぞれ違うのはちゃんとわかるのですけどね。しかし読後感は変わらない。…まうご犬は一体何をどう読んでるんだ?
3氏の訳はどれもレベルが高いのは確かです。龍口訳は古臭い感じだけど要の描写はちゃんと伝わる。
川本訳はかなり素直な描写。村上訳も独自の文体センスは発揮されてるけど鼻につくほどではない。
結局、カポーティの書いた物語そのものが上手く出来てるわけで、それは多少の訳の差異ごときに揺すぶられることはない完成度だったのだと。
ま、当然と言えば当然なんですが。一つの短編に3名もの訳者がつくほどの作家ですから。
ただ、これを試してみることで、自分の読書スタイルをハッキリ自覚できましたのよ。
少々駄訳っぽくても、しっかりした構成の上で完成された物語なら大丈夫。じゅうぶん楽しめる。
文体の個性や細かなニュアンスなんか些末なことよー、わはははは。
…ずいぶん大雑把な読書だねえー。文学部とかに進学しなくてよかったよ。わはははは。

文体を気にする読書をされる方も多いのでしょうね。
カポーティの「カメレオンのための音楽」という短編集は野坂昭如氏が邦訳されているのですが、これは上の3氏とはまた異なる見事な野坂節。それでも。
「序」に書かれたカポーティの苦悩ぶりは犬の心臓をぎゅうぎゅう締めつけるし、マリリン・モンローの登場する「うつくしい子供」ではモンローの金髪をゆらす潮風の匂いまで感じとることができる…。ああ、文体って、なによ。

実はまうご犬、村上春樹は好きじゃないなあと思いつつ、「羊をめぐる冒険」も「ノルウェイの森」もティム・オブライエンの訳本何冊かも読んだことがあります。何が嫌だったんだろう。文体?
ティム・オブライエンの本はどれも面白かった。じゃあ、村上春樹の描く物語世界そのものが合わないのか。「カフカ」なんて名前を堂々タイトルに付ける根性が嫌いなのか(犬はフランツ・カフカのファンだよ)。「ノルウェイの森」なんてタイトルも内容も大嫌いだったなあ。では、文体じゃなく?
語り口が独特すぎて敬遠される向きも多い町田康の小説は大好きです。無茶な文体なのは確かだけど、そこから見えてくるイメージは清明で物語はとても美しいよ。町田康の小説はあの文体じゃなかったら描写できない世界と言えるだろうか。「パンク侍 斬られて候」のラスト2行で、あんな総毛立つほど恐ろしい美しさを表現できたのは何でだろう。下敷きにあの無茶文体があってこそ?

…もちろん、物語は、内容と文体の複合技で成立するんでしょうけどね。
自分が書物の何をどう読んでるのか、ちょっと客観的に確認してみたかっただけなんですけどね。
読書って、ホントに難しい。


2005/6月の独り言

2005/5月の独り言

2005/4月の独り言

2005/3月の独り言

2005/2月の独り言

2005/1月の独り言

2004/12月の独り言

2004/11月の独り言

2004/10月の独り言

2004/9月の独り言

2004/8月の独り言

2004/7月の独り言

2004/6月の独り言

2004/5月の独り言

2004/4月の独り言

2004/3月の独り言

2004/2月の独り言

2004/1月の独り言

2003/12月の独り言

2003/11月の独り言

2003/10月の独り言

2003/9月の独り言

2003/8月の独り言

2003/7月の独り言

2003/6月の独り言

2003/5月の独り言

2003/4月の独り言

2003/3月の独り言

2003/2月の独り言

2003/1月の独り言

2002/12月の独り言

2002/11月の独り言

2002/10月の独り言

2002/9月の独り言

2002/8月の独り言

2002/4/17 の独り言




このページのトップへ / まうごてんのホールへ