負け犬の独り言〜8月〜

日記は苦手なんでございますが、
ちょっと思いついたことなど気の向いた時に
テキトーに書き散らしてみたりしますわ〜


 2004/8/28

大型台風が近寄ってくる気配が感じられる妙な強風が吹く中、大山崎山荘美術館
北尾博史展「森ヲアツメル〜山荘で過ごす夏〜」をみに行って参りました。

写真が寝ぼけててスミマセン。
←この作品は「モリ ヲ ワタル」。
真鍮の葉っぱの上を列なして歩いていく
キツネたち…。
細い通路を通る人の頭上に
繊細な、この枝がさしかけてあって
なんだかとっても微笑ましい〜。
…って書いても伝わらないな。うーん。

大山崎山荘美術館はバーナード・リーチや濱田庄司などの民芸運動の作家たちの
コレクションが多いのですが、その作品たちの陳列の間に北尾さんの作品がさりげなく
展示してある、という、とても自然なスタイルが気持ちいいのでした。

透けてみえる光や、壁にうつる影に
思いがけないカタチを見いだすことができる楽しさが
すべての作品から感じられます。

夏の濃い緑の庭に囲まれた、昔の資産家の山荘の趣を
そのまま生かした美術館そのものもとてもいい雰囲気ですし、
テラスからの眺めも爽やかでいいですよ。
半地下にある新館は安藤忠雄の設計。これがまた
よくできた空間で、本館との対比が楽しいのです。

京都市内からはちょっと離れた位置にありますが、四季折々に訪ねてみたい美術館ですよー。



 2004/8/16

いつのまにやら8月も半ばを越えてしまいました。…って先月と同じ書き出しだわ。
暑い暑いと吠えてばかりいましたが、なんとか暑さの峠も越えようとしてるみたい。

京都の夏は8月16日の五山の送り火で締めくくられます。
体感的にはまだまだ蒸し暑さは続くはずなんですが、燃えさかる大文字を観てしまうと
精神的に夏の終わりを噛みしめてしまいますわー。



今日だけはウチのマンションの屋上も開放〜。初めて屋上に行ってみたよ。
午後8時、まずは右大文字が点火。うおおお〜よく見える〜〜!
すばらしく達筆な「大」の字です。



続いて「妙」「法」の文字が点火。
うーん、惜しいなあ。手前のお寺の繁った木に隠されて半分見えるだけ。
「妙法」合わせて五山のうちの一つとして数えられますが、
この二文字、明らかに書体がちがーう。
「妙」は日蓮宗のお坊さんが書いたという流れるような字体。
「法」は角張った隷書体。ま、どちらも味があっていい字です。



そしてお次は「舟形」と「左大文字」だー!
最初の大文字点火から時差をつけて左回りに点火されていくはずが
今年はなんでか舟形より左大文字の点火のほうが早かったような。
ま、いいか。途中で気づいてか一旦消えそうになってるあたり、
現場のパニック度が推し量られて「ご苦労さん〜」て気持ちに。
左大文字の字体は右のに比べてちょっと味気なさ過ぎ。
やっぱり弘法大師が書いた右大文字はカッコいいです。


左大文字が煌々と燃えさかってる頃、右大文字はすでに終息中。
さようなら、ご先祖の霊のみなさん。また来年お越し下さいね。


「左大文字」と「舟形」の位置関係。
もうひとつ「鳥居形」というのがあるのですが、残念ながら見えなかったー。
昔はここからでも見えたらしいのだけど、さすがに周囲に背の高い
マンションが建ち並んできたからねー。
五山のうち、一度に四つも観ることができるだけでも贅沢よね。
ああ、京都の夏を満喫でしたわ〜!

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