プロフィールに貼り付いているまうご犬像であります。 実は陶器なのであります。 制作にあたっては、なんの技法もコツもございません。 粘土を手のひらでこね、形をつくるのみ。 そして色を付け釉薬をかけ窯で焼く。 + + + そう、問題は薬剤の調達と、窯!
☆ここがポイント!☆ 陶芸教室の一日体験実習を活用する + + +
ひそやかに世の中では陶芸という趣味が流行っていたようなのです。 自分でデザインして焼いた食器に料理を盛りつけてホームパーティーを開いてみたい、とか、 フラワーアレンジメントを習っていて、一歩踏み込んで花器も自分で作ってみたい、等々。 女性が多いのですね、そういう身近な目的意識がはっきりしてて、学ぶ姿勢があって。 で、そんな陶芸を習っている友人に誘われたんです。 陶芸教室の一日体験実習に参加しない? …と。 ついに、ついに、この時が来たっ! まうご犬の頭の中は 陶製かもしか像 の なめらかに光り輝くその美しさを想像して、狂喜乱舞の虹色雨あられ状態。 当時すでに、樹脂製かもしかと金属製かもしかは手にしていたので、 残るは、陶製、これでキマリ!だったのですね。 + + + 色の複雑なニホンカモシカはちょっとムリ、ここはやはりシンプルな シロカモシカ像 これしかないでしょう、うひゃひゃ。 + + + 当日。 こんな浮かれたまうご犬には、まわりの様子なんぞちっとも目にはいりません。 皿や鉢をわいわい楽しそうにおしゃべりしながら作っている おばさまがたの、好奇な視線もなんのその。 せっせと粘土をこね、こね、こね、 例の「頭をかたむけてこちらを振り返る」ポーズのかもしかの形を つくる、つくる、つく・・・つ、作れない! 手のひらにのる大きさを想定したら、 ツノが折れる!! 泣く泣く太いツノで作ってみても、陶芸の先生は 「だめだめ、こんなの素焼きでこわれるにきまってる」 うあああーー! 粘土は握りつぶされ、ツノもメリハリもなにもない、 ゆるゆるの四本足を つくる。せめて頭だけは多少傾けてやる…。 色、柄、もうテキトーだあ。 窯に放り込む。 まうご犬像の完成 であった。 + + + しかし「陶器製のかもしかもの」制作は、あきらめきれないのでした。 …しかたなく、かもしかの箸置きをつくる。 かもしかを、ひらいて、のした、感じ。 こちらは好調で、何個もつくる。 陶芸の先生はもろにいやな顔をする。 「あまり小さなものばかり作られても困るなあ」 はいはい、すみませんね、でもおばさま方にはカワイイってウケてたし、 あこがれの陶製かもしか像はここの土じゃムリだもんね、 土のせいだよ、絶対! ・・・ かもしか箸置きは簡単すぎた。 でも、窯で焼くとけっこう縮んで 思ったより2.5割くらい小さなサイズになった。 子供用の箸ならちょうどいいサイズだった。 …敗北した。
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