タイワンカモシカ
かもしかの仲間でからだが一番小柄です。「南国の小公子」!

タイワンカモシカ
Formosan Serow (英)
Formosa Serau (独)

《学名》
Capricornis swinhoei
Capricornis=「ヤギの角をした」
swinhoei=人の名前

《亜種》
亜種はない。
最後の氷河期から約16000年も台湾という独立した島に生き続けてきた。
動物学の分類上はニホンカモシカの亜種とされる。

《分布》
台湾に広く生息。大部分は1000〜3500mの高地の針葉樹林や混合林の中に棲む。

《食性》
イネ科の草本類、広い葉の草本類、木々の葉や芽、針葉樹の小枝、葉、樹皮など食性は多様。

《体格》
ニホンカモシカよりも小型。
毛色は全体に濃い茶褐色で、あごから首の下部分が黄褐色。
おとなで頭胴長80〜90cm、こどもは30〜40cm。背までの高さはおとなで約55cm、こどもで約25〜30cm。おとなの体重は約30kg、こどもは約2.5kg。

《タイワンカモシカの生活》
タイワンカモシカは、ふつう人里離れた高地の岩場や草地の混じる森林で、群れをなさず単独で行動します。
オスもメスも角があります。
角を立ち木の幹にこすりつけた跡に、眼下腺や蹄腺から分泌する臭いのある分泌液をつけてなわばりを主張します(マーキング)。
決まった場所(1〜3カ所)にため糞をします。
暑いのが苦手で日中はよく岩陰で休んでいます。
秋(9〜11月)に交尾をして、7ヶ月の妊娠期間を経て、翌年の春(4〜6月)に通常1頭のこどもを出産します。
日本カモシカセンターでは家族一緒に飼育してもケンカはしないそうですが、オスのこどもは二歳を迎えるころから父親に攻撃されるようになります。こどもは約1年でおとなと同じ大きさになります。他のかもしかたちより比較的性格はおとなしいそうです。

写真提供 warajiya 様

人間以外の外敵は唯一雲豹(ウンピョウ)でしたが、台湾では雲豹は絶滅したものとされていて、今は人間による密猟と自然破壊が最大の敵です。

日本では、三重県の日本カモシカセンターでのみ飼育され、公開されています。





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