上の写真にある三種類はいずれも「羊」と見なされているようです。
それぞれを特徴づけるツノに注目してみると、左の像のツノは「うずまき型」でごく一般的なヒツジのツノの形です。中央の像のツノは「らせん型」。このタイプのツノを持つのはアフリカに生息するレイヨウの仲間たちです。右の像のツノはまっすぐ後方に向かって伸びるタイプですが、アゴヒゲや尾の長さも考慮すると、ヤギの類の形です。
つまり、レイヨウもヤギも「羊」として飾ってあるわけです。
中国の古典に登場する「羊」の形態も、現在ではとても羊らしからぬ形として記述されたりしていますが、「十二支の未」においても未だ大雑把な分類で表されているみたいですね。「十二支」の本場中国でそうなら、民間ではそれでもいいよなーと、つい思ってしまいました…。で、こんな大きな括り方で「未」を表すことがアリなら、カモシカたちだって今年の干支「未」としてチヤホヤされたっていいじゃん、てなことも思ったりして。
…分類の問題はホントに難しいです。 |