世界のかもしかNEWS
2001年12月20日

◆ さよなら、ジェシカ母さん

ジェシカと吉宗(1997年3月 撮影)
 三重県菰野町御在所岳山上の日本カモシカセンターのシロカモシカのメスのジェシカが亡くなったと18日連絡をいただきました。11才7ヶ月でした。
 ジャコウウシのチャッピーさんが倒れたのとほぼ時を同じくしてジェシカも具合が悪くなってしまったと聞いていてとても心配していたのですが、その後は小康状態ということだったのです。しかしなんとかお正月を迎えられれば・・との願いもむなしくジェシカも逝ってしまいました。
 消化状態も大変良く、肺炎も引き起こさなかったので、本当に老衰だったようです。
本当に残念です。寿命をまっとうしたとはいえとても悲しいです。
 でもジェシカはよくがんばりました。
ジェシカは1990年5月19日生まれ。私が初めてカモシカセンターに行った時からのお馴染みさんで、当時から生存していた最後のシロカモシカでした。ジェシカは、今ではすっかり大きくなった吉宗やシンやユウたちのお母さんで、小さな吉宗やシンがじゃれついたりしている光景はとても微笑ましかったです。すてきなお母さんぶりでした。本当に心からお疲れさま、長い間ありがとうと言ってあげたいです。
 ジェシカがいなくなってしまってカモシカセンターのシロカモシカはオスばかり3頭になってしまいました。吉宗やシンやユウたちにはやくお嫁さんが来るといいのですが。
 
 このところ悲しいニュースが続いて落ち込み気味です。シロカモシカは日本では、カモシカセンター、横浜市立金沢動物園、秋田市大森山動物園に全部で11頭(うち子ども3頭)だけとなってしまいました。さびしいですね。
 野生に較べて動物園で飼育される動物は多少長く生きるとはいえ、たいがいの動物は人間よりもずっと短命です。かれらの一日一日はとても貴重な時間です。常々カモシカたちに会ってみたいと思われている方々、なるべくすぐに会いに行きましょう!
寒い今の時期のカモシカたちは冬毛フサフサで貫禄たっぷりですよ。

日本カモシカセンターの飼育スタッフYj様 情報提供ありがとうございました


かもしかNEWS index へ


このページのトップへ / かもしかのへやへ / まうごてんのもくじへ