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◆ NEWS ◆
  2005年11月13日
◆ 北京五輪マスコットにチルー
2008年に北京で開催される北京オリンピック開幕まで残り1000日ということで、
11/12に公式マスコットの発表がありました。
THE OFFICIAL WEBSITE OF THE OLYMPIC MOVEMENT
(↓ニュースページはすぐリンク切れすると思いますのでお早めに)
asahi.com
Yahoo!ニュース

公式マスコットは北京五輪組織委員会が国内で公募を呼びかけ、孫悟空だとかドラゴンだとかタンチョウだとか、たくさんのキャラが候補に上がったようです。
で、結局。
オリンピックの五つの輪と同じ色の
「魚」「パンダ」「聖火」「チベットカモシカ」「ツバメ」
…と、数を絞りきれなかったか(?)過去最多の五つのマスコットに決定されました。
え…っ?!

「チベットカモシカ」?!

チルーですよっ。
我らがかもしかの仲間、チルーのことですよっ。チルーのページも見てねっ )
あのチルーが!魚やツバメはともかく、あのパンダと肩を並べて全世界でテレビ中継されるであろうオリンピックのマスコットとして檜舞台に上がるのですっ。
なんてまあ、夢のような…!
チルーは別称チベットカモシカとかチベットアンテロープとかの名で呼ばれますが、
「カモシカ」の名でその詳細を大きく報道されれば自然その他のカモシカの仲間たちにも言及されるはず。そしてニホンカモシカやタイワンカモシカやスマトラカモシカや、ああ、ターキンやゴーラルやサイガやジャコウウシや、もちろん「まうご」の名前も世界に認知されるキッカケになる可能性も…!!…なーんて、勝手な妄想を膨らませて紅潮しながら打ち震えてしまうのは…まうご犬だけですかね、ふん。
とにかくこんなメジャーな舞台にかもしかの仲間が登場することをとても嬉しく思っている…のは、思っているのですが……。
…どうしても歯切れが悪い言い回しになってしまうのです。

五輪のマスコットという大役に何故チルーが選ばれたのか?

1980年代初めまでチベットの高原の地に100万頭以上生息しているとされたチルーは、その後毛皮を狙った密猟乱獲の末90年代後半には数万頭ほどに激減し、絶滅の危機に瀕することになってしまいました。この事態を憂慮した中国政府は国家級自然保護区管理局を設立し、密猟犯罪の摘発に乗り出し、チルーの生態調査と保護活動に本気で取り組み始めます。効果は徐々に上がり2005年3月にはチルーの群頭数はココシリ地区だけでも4万3千余頭に達するところにまできているそうなのです。
それはそれで喜ばしいことなのです。保護区管理局の方々とたくさんのボランティアの方々による、ものすごい努力がなされた結果で、本当にウレシイことなのです。
しかし。
この成果を「中国政府は自然保護に力を入れている」というイメージに転化させて、オリンピックという世界の祭典でアピールする、というのが今回のマスコット選考におけるチルー当選の事情であり意図であることがハッキリ露出しているのです。
「政府の政治的プロパガンダ」に利用されている、という状態ですね。
何やら気持ち悪いなあーーという感じを受けながらも、まあ、こういう自然保護の成果の象徴として世界的にアピールされることでチルーのように密猟される動物たちを広く認識してもらう機会となるわけですから、それはそれで納得しなくちゃいけないかなと歯切れ悪くも思っております、の、ですが。
…もう一つ問題があるのです。

チルーは中国を象徴する動物なのか?

チルーが北京五輪の公式マスコットとして大々的に公開された直後、中国によるチベット支配を反対する「国際チベット支持ネットワーク」という団体が抗議声明を発表しました。「中国を象徴する動物でないチベットカモシカを使用することは、中国政府の政治的プロパガンダ」だとして使用中止を求めたのです。
つまり、チベットの動物であるチルーを中国の象徴として世界に広める行為は、中国が完全にチベットを掌握し支配しているということを認知させる意味をもつ、と。
チベット地区はもともと独立国でした。
1951年中国政府に半ば騙されたような形で併合され、不本意な共産主義を強制されたチベットは、その後も自治拡大や分離独立を求める活動を中国政府の軍事力によって弾圧され続けています。そういう問題をさしおいて「チベットの動物」を「中国の動物」として広告することにチベットの反政府主義者が怒りをあらわにすることは、チルーがマスコット候補に上がった段階から十分に予想されることでした。
しかし、チルーは選ばれた…。

ああぁー。
チルーという可愛い可愛いかもしかの仲間を、政治に利用するんじゃないーっ。
世界の屋根と言われるあの高原を、軽やかに走る美しい動物として、その存在を大事に思ってやってほしい…。まうご犬の望みはそれだけなんですよ。
この五輪マスコット起用にともなって、今後チルーが世界からどんな風に思われ扱われていくのか、静かに見守っていきたいと思います。

ちなみに、チルーのマスコット名は「迎迎(インイン)」です。



◆ニホンカモシカに関連した情報は こちら にもまとめてあります。


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