◆ かもはく全国調査 ◆
-- FILE 009 --

<009> 石川県能美郡獅子吼(ししく)高原、「獅子ワールド館」
nicoさんから、かも板&メールにて投稿いただきました。ご報告ありがとうございました!!
「獅子ワールド館」とは「ほうらい祭りの獅子頭をはじめ国内、海外の獅子頭を100点以上展示するとともに、世界各国の獅子舞いを映像で紹介し、獅子の博物館として訪れた人びとの目を楽しませ、伝統文化の保存と振興に努めている」という施設らしいのですが、そういう場所に何故かもはくが??
そもそも「獅子」ってなんなのさ?ということをここで追い求めていくにはあまりにも難しいことになりそうなので(中国における、農業暦、祭りの意味や死生観、日本における御霊や供養の意味までさかのぼりそうな気配があるのよ)それはまた日を改めて考えてみたいと思うのですが、とにかく日本各地に生息するかもしかはそれぞれの地域によって呼称が違うのです。その中に「かもしし」「あおしし」「くらしし」「かべしし」「かましし」「いわしし」・・・などと、やったら「しし」が付くものが多いのです。これらの「しし」は、「肉」を意味するようなのです(かつてかもしかの肉は山の貴重な動物性タンパク源として食べられていました)が、しかし、もうひとつ。「しか=鹿」も古語では「しし」と呼ばれ、この「しし」を山の聖獣と見なし、山や森に感謝を捧げ自らを供犠する意味をこめて山の主「しし」に仮装して踊る「ししおどり」という芸能があることから、同じような民族芸能に用いられる「獅子」が「かも・しか=かも・しし」に繋がるものとして考えることも無茶ではないと思われるのです。
あー、ほら、やっぱりヤヤコシイ〜。そういうことからもまうご犬は「獅子」に多少興味があるので、この「獅子ワールド館」にはちょっと惹かれるものがあるのでした。

ともかく。なんとなく、かもはくが「獅子ワールド館」に在るのは問題ない気がしますよねー?
さーて、本題のかもはく君の登場〜!

おおっ、なかなかの美形のかもはくさんです!
nicoさんが詳しく置かれている状況を教えて下さいました。

「獅子ワールド館」のロビー奥にあるエレベーターの左右に2頭のかもしかが配置されています。
むかって左の子はずいぶん美形であるので姿がしっかり露出しているのですが
右の子は前脚をふんばり首を突き出し顎を上げている妙な姿勢
(綺麗な姿に整える気がなかったのか?)で、左角も一番上の組織が剥がれています。
目はロンパリ気味にせりだしていて、お世辞にもかわいいとはいえない。
そのせいなのか、わざわざ「剥製に手を触れないで下さい」というロープの
向こう側にやられていて、ついたてで顔を隠されています。


上の写真のかもはくは「むかって左」のかもはくですね。
エレベーターの左右に置いてあるあたり「阿吽」のような魔除け的効果を狙ったのかしら?
で、問題は「むかって右」のかもはくのようですね。
そんなにひどいかもはくなのかしら・・・?

あらららら〜〜!
こ、これは、すごい形相だわーーっ!


毛並みとかを見ると、そんなに保存状態が悪いという感じはしませんし、
これはもうそもそも根本的に剥製師さんのウデが悪かったのか〜?
ただでさえ、動物の死体である剥製を不気味に思われる方は多いと思うのですが
この形相で構えられては、小さなお子さんとか泣き出してしまいそうですね。
あげく「かもしかってコワ〜〜い顔の動物だ」なーんて思われたりしたらどうしましょう!
って、オロオロしてしまいます。ああ、ホントにどうしましょう。


nicoさんによると・・、
獅子ワールド館は、日本全国の獅子舞に使用する獅子頭や衣裳、
アジアの獅子頭をあつめて展示しているのですが
獅子頭の前に地名がついた札が1枚あるだけで、
どういう獅子舞なのか、どんな場面で舞われるのか、
系統としてはどの流れに属するのか、その獅子頭が作られた時代はいつなのか等の
ごく初歩的な解説さえ一切ありません。
当然かもしかについてのキャプション(説明文)はなく、
なぜこの2頭がここにいるのか不明です。
それに、なんの解説も付されていないというのは本当に残念です。
と、不親切、とゆーか、あんまりやる気のない施設のようですね「獅子ワールド館」。


このショットはついたての後ろに回りこんで無理矢理正面から撮ったものです。
退いて全体像を横から撮ろうとすると、美形の子にぶつかってしまって無理でした。

ということは、かなり狭い場所にあるのですねー。

ううーん、やっぱりかもはくの扱いってこんな感じが多いのねー。
すぐ近くには小熊の剥製もあるのに
これまたついたてとキャプションボードの間に挟まれて実に狭いところに押し込まれている…のみならず、なんだか人目をはばかっているかのような風情です。

…その小熊の剥製↓
↑画面左端に写っている木の柱は、壁のかどでしてここをはいるとトイレです…
そう、トイレとエレベーターがロビーの隅っこにありその僅かなスペースに
3体もの剥製がおしこめられていますッ。
ああ。なんだか混んでいるわ。そんな印象です。


(「むかって右」のすごい形相のかもはくは)キャプション・ボードと衝立の間に挟まれて、
隙間からこの迫力あるのかないのか分らない顔をうがーっとばかりにのぞかせています。
不細工かもはくの撮影ポイントは、この小熊の背後の僅かなスペースでした。

いやー、大変な場所で、きっと無理な姿勢で撮影されたに違いない〜
そうしてまで撮影し、投稿してくださって…、本当に感謝感激しております!
そしてnicoさんが、ここの動物の剥製に対するぞんざいな扱いぶりに
腹をたてておられる様子が感じられてとってもうれしくなってしまいました。
大きな施設のようですが、もう少しレイアウトを考えてもらいたいですねー。

し、しかし、何故「小熊」の剥製が・・??
かもはくの存在はなんとか納得しようとしたけど、小熊は・・・ううっ。

せっかくの楽しげな、興味をそそるテーマの展示施設も、細やかな配慮に欠けた部分が見うけられた途端、すべてのイメージが台無しになってしまうこともあります。
ちょっと恐いお顔のかもはくも、とっても美形なかもはくも、そして何故か在る小熊の剥製も、どれも人の目にふれる場所に展示する以上は、きちんと気を遣ってあげてほしいものですね。

かもはくの扱い方を見れば施設のランクがわかる・・・と、までは言えないかもしれないけど、お客さんのかもはくを見る目をナメてもらっちゃ困るよ〜!

どうか、みなさま。
今後とも、かもはくにあたたかい目を、
その存在の意味を考える目を、向けてやって下さいね!

「御蔵」のnicoさんから2003年12/9に投稿いただきました。
  nicoさん、どうもありがとうございました!


←かもはく008  /  かもはく010→

かもはくINDEXページへ



このページのトップへ / かもしかのへやへ / まうごてんのもくじへ