ゴーラル Goral(英) Goral (独) |
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《学名》 Nemorhaedus goral Nemorhaedus= 「森に棲む小さなヤギ」 「森をゆくもの」 goral=その土地の言葉から 《亜種と分布》 山岳地帯の森林中の岩石地域に棲む。 Nemorhaedus goral goral =ゴーラル =カシミール地方からネパール中部 Nemorhaedus goral hodgsoni =カッショクヒマラヤゴーラル =ネパール東部からシッキム地方 Nemorhaedus goral baileyi =バイレーゴーラル =チベット東部 Nemorhaedus goral griseus =スーチョワンゴーラル =四川省、雲南省 Nemorhaedus goral arnouxianus =漢民族ゴーラル =中国中部 Nemorhaedus goral cranbrooki =アカゴーラル =ミャンマー北部、チベット南東部、 雲南省北西部 Nemorhaedus goral caudatus =オナガゴーラル =中国北東部、朝鮮半島、極東地方 (アカゴーラル、オナガゴーラルは別の独立種と見なす動物学者が多い。) 《食性》 分布地域が広いので食性に地域差がある。主にはイネ科植物、広い葉の草本類、木々の葉や芽。冬は針葉樹の葉、樹皮、地衣類、葦など。海岸地帯では流れ寄った海草類を食べる例もある。 《体格》 尾が比較的長いのが特徴。 おとなで頭胴長90〜130cm、こどもは40〜50cm。背までの高さはおとなで約65cm、こどもで約40cm。おとなの体重は約40kg、こどもは約3kg。 |
《ゴーラルの生活》 ゴーラルは、メスとそのこどもが群れになって、夏は草原、冬は森林で生活します。オスは単独で行動し、交尾期の秋になるとメスたちの群れと合流します。用心深く、外敵から身を守る険しい岩場の近くをほとんど離れません。岩場の上り下りや跳躍はとても巧みです。移動しない定着性の動物で、それぞれの群れは遠く離れて孤立しています。 オスもメスも体格差はほとんどなく、角があります。 角を立ち木の幹にこすりつけた跡に、後角腺や蹄腺から分泌する臭いのある分泌液をつけてなわばりを主張します(マーキング)。 決まった場所(1〜3カ所)にため糞をします。 食事と休憩と反芻を繰り返して一日を過ごします。 秋(9〜11月)に交尾をして、翌年の春(4〜6月)に通常1頭のこどもを出産します。 日本カモシカセンターでは群れで飼育していますが、小競り合いが絶えないそうです。こどもはあたりの草を自分で食べられるようになるまで、茂みや岩陰に隠されます。隠されたこどもは、飼育係りの人が近づいても死んだふりをして動かず、もう死んでしまったとだまされそうになったとか。 |
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↑母ゴーラルとこどもゴーラル 写真提供 warajiya 様 人間以外の外敵はヒョウ、ドール、ジャッカル、オオカミなど肉食獣やワシなど。その肉が美味ということで、また民間薬にも利用されることで、人間にも広く狩られました。野生種は減っているようです。 日本では、三重県の日本カモシカセンターの他、京都市動物園などで飼育され、公開されています。 |
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