リスの栓抜き イカの取っ手

     
 
 まうご犬が密かに尊敬する鋳金作家、村中保彦さんの作品を少しですが紹介します。
こんなとっ散らかった「がらくたのへや」なんかで紹介するのは、本当に心苦しいのですがとにかくみなさんに見ていただきたいと思います。

 村中保彦さんは、昭和30年山口県柳井市出身、東京芸術大学美術部工芸科卒業ののち、数々の工芸展で賞を受けられています。ステンレス鋳造技法で箸置きのような小さな家庭用品から公共施設の野外モニュメントのような大きなものまで幅広く制作されています。
現在は広島県廿日市市に住まわれ、工房は山口県柳井市に構えてらっしゃるようです。

 

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まうご犬は、特に動物をモチーフにされたユーモラスな小物たちのファンです。
あまり数多く持ってはいないのですが、お気に入りの品々を紹介します。
まずは、リスの栓抜き↓です!
リスの最大の特徴でありチャームポイントであるフサフサのシッポがっ!
惜しげもなくたたきつぶされ栓抜きにっ!


その発想にクラクラしながらもよくよく見ると、当のリスはなんら異変を感じることなく
かなり意地悪な目つきで一心不乱にエサをボリボリ食べているのですね・・。
リス本体(?)の造形が真剣だからこそ、シッポとのギャップに笑えるのですよね。
「してやられた!」との思いで購入しました。
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お次は、イカの取っ手↓です!
・・・貧乏なんで一個しか買えませんでした、スミマセン・・。
まうご犬の安物の本箱の扉につけてます。
なんでイカなの?と、思わずにはいられませんよね。
実は、このイカの取っ手を手に入れる以前にまうご犬は、
村中さんのイカの箸置きを入手していました。
なので、「うわ、箸置きとおそろいの取っ手ってオシャレ!」と
わけのわからん舞い上がり方をしてしまったのですが、冷静に考えると
つかみ所のないイカが、ツマミ取っ手になるって発想はとてもおかしい・・。
村中さん独特のユーモアが真面目に表現されていて、秀逸です。
それにしても、もう一個欲しいっす。さびしいですから・・。
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イカの箸置き↓もステキなんです!
まうご犬の持っている村中さんの作品はみなステンレス製です。
錆びにくいステンレスはベアリングとかスプロケットなど工業部品のイメージが強い
ものですが、工芸品の素材として見ると、とても味わいのある金属でもあります。
鈍い色も光沢も、持った時の重量感も独特です。
ステンレスを鋳込むのは大変難しい技術が必要です。
それに硬度が高いので鋳込み後の加工はさらに難しいはず。
ステンレスという素材を知り尽くされていなければ作れない作品ですね。

さらにもうひとつ、ニワトリの文鎮↓です。
リスもイカも、このニワトリも、金属で作られているのに
なんとも柔らかい、もわっとしたあたたかい感じがするのです。
これが作家さんの表現力というものなのでしょうね。
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まうご犬は実際に村中さんとお会いしたことはないのですが、
昔まうご犬がバイクで走り回っていた頃(いや、暴走族じゃないよ)
よく行った広島の山に村中さんの以前のアトリエがあったことを後から知って
びっくりしました。もしかしたら道ですれ違ったりしてるかもしれません。
これからも村中さんのさらなる御発展を陰ながら応援したいと思います。


↓村中さんのホームページ↓
村中保彦のメタルアート

村中さんのすばらしいかば作品があります。かば好きの方はとにかく必見!↓
ヒポミのかばコレクション
 
     



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