ちわ、まうごてんの特別技官くまのくまやすです。
いやいやぁアイコンのことをまうご犬に説明してたんやけど、あまり真面目に聞いてくれへんねん。
めんどくさいから解説ページを作ってしもた。 …よかったら読んでってなー。
MacOS アイコンの沿革
●
01.Macintosh黎明期
●
グラフィカルユーザーインターフェイスを備えた初の<普及型>パーソナルコンピュータである
Macintoshの登場とともに(当然のことながら)MacOSのアイコンの歴史も始まった。
OSが扱うことの出来る色数に合わせて、インターフェイスはアイコンも含めて全て1bit(モノクロ)で作成されていた。
Macintoshのファイルはリソースフォークとデータフォークからなり、アイコンデータはリソースフォークに収められていた。
ちなみにデータフォーク が通常のプログラムエリア、リソースフォークはユーザーインターフェイスに関わる部分と
考えておけばわかりやすいかな?(厳密には???ですが…)
で、32bitQuickDraw以前の白黒Macはアイコンデータとして「ICN#」というリソース を定め、
32 x 32ドットのモノクロ画像とマスク画像(切り抜き情報)を持っていた。
システム(OS)上で小アイコン(16 x 16ドット)も表示できるが、これは
レギュラーアイコンを基に画像とマスクが自動作成される。
![]() |
リソース
|
サイズ
|
マスク
|
ICN#
|
1bit(白黒)
32×32 |
1bit(白黒)
32×32 |
|
1bit(白黒)
16×16 [自動作成] |
1bit(白黒)
16×16 [自動作成] |
アイコンの編集には画像ソフトではなくリソースエディタを用いなければならなかったが、アップルはResEditという
プログラムを配布し誰もが手軽にアイコンを作成・編集できる環境を用意していた。
当時MacのGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を手がけたデザイナーの手腕は非常に高く、周到に準備された
OSのガイドラインとともに、非常に整理され秩序のあるアイコン体系が完成されてゆく。
フルカラーが日常のものとなり、既にモノクロ表示をサポートしないOSがほとんどである現在でも、これほどの完成度
にはたどり着いたシステムには滅多に出会えない。 GUIとりわけアイコンのことを考えるなら、
一度はこの世界を体験しておきたいものだ。
…とはいえ、カラー化は歴史的必定。 MacintoshもSystem7以降カラーGUI & アイコンの世界に突入する。